新型インフルエンザ感染拡大の影響で延期となった公演を、現在以下のように開催に向けて準備致しております。状況によって変更となる可能性もありますことをご了承下さい。
京都 7月11日(土) (東山 安井金比羅宮)
大阪 7月25日(土) (西区民センター)
東京 8月 22日(土) 23日(日) (世田谷区 アトリエ第Q藝術) 中止となりました
徳島 8月29日(土) (徳島県立文学書道館)
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七月十一日(土)京都連続語り会 「行幸」
第二十九帖『行幸』
小塩山
みゆきつもれる松原に
今日ばかりなる 跡やなからむ
帝が赤色の袍をお召しあそばし
端正でみじろぎもおしやさしまへん御横顔に
較べ申しあげられる人は 誰もござりまへん
(行幸の巻より)
行幸 あらすじ
玉鬘の処遇に苦慮する源氏は、玉鬘の入内を考えている。十二月に冷泉帝が大原野へ行幸、玉鬘も行幸見物に出掛け、初めて見る父内大臣の姿に目をとめるものの、帝の端麗な姿は格別で、源氏の勧める入内へ心が動く。
玉鬘の裳着を急ぐ源氏は、内大臣にその腰結役を依頼するが、大宮の病気を理由に断られてしまう。源氏は三条の宮に大宮を見舞い、玉鬘が内大臣の子であることと入内の件を打ち明け、内大臣と会えるように依頼する。大宮からの文により内大臣が駆けつけ、源氏と久々の対面をして和解する。源氏は玉鬘のことを打ち明けるが、夕霧と雲居雁とのことには触れない。
玉鬘の裳着の日には大宮、中宮などから祝の品が贈られる。玉鬘をわが子と知った内大臣は、複雑にも嬉しい思いで越結を務めた。玉鬘を慕って文を送っていた中将なども真相を知り複雑な思いでいる。
近江の君は、玉鬘の尚侍就任をうらやんで激昂するが、周りの人々や内大臣も心にもない言葉をかけ、近江の君を物笑いの種にしている。
良縁を結び 悪縁を絶つ 安井金比羅宮について
第38代天智天皇(てんちてんのう)の御代(668~671年)に藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が一堂を創建し、紫色の藤を植え藤寺と号して、家門の隆昌と子孫の長久を祈ったことに始まります。
第75代崇徳天皇(すとくてんのう) は 特にこの藤を好まれ堂塔を修造して、
寵妃である阿波内侍(あわのないし)を住まわされました。
後に崇徳天皇、讃岐の金刀比羅宮より勧請した大物主神、源頼政公を祀ったことから
「安井の金比羅さん」の名で知られるようになりました。
コロナ禍がなく順当にゆけばこちらでは「真紀柱」を語らせていただこうと思っておりましたが、夕顔のはかない蔓からつながる 玉鬘の数奇なゆかりの物語、縁を紡ぐ金比羅さんでお楽しみ下さい。
会場は広く、換気、お席の間隔、消毒薬の設置など、できる限りの配慮の上、開催させていただきます。
また、京都市の感染拡大による中止も視野に入れて準備を致します。
ご了承下さいませ。
7月11日 (土)
14時開演 (会場は13時30分)
安井金比羅宮
金比羅会館「鶴の間」にて
tel. 075-561-5127
地図とアクセスはこちら
ご参加費 3500円 要予約
ありがとうございました。お陰様で無事終了致しました。皆様に感謝申し上げます。
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七月二十五日(土) 大阪西区民センター 「末摘花」
第六帖「末摘花」
7月25日(土)
14時開演( 開場 13時30分)
御予約 2000円
当日 2500円
定員 80名(先着順)
お問い合せ/お申し込みは
06-6531-1400
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八月 二十二日(土)二十三日(日)東京連続語り会「浮舟」其の三
この公演は十月十七日、十八日に延期になりました。
2020
8月22日(土) 23日(日)中止
第65回 「浮舟」その三 第五十一帖
【アトリエ第Q藝術】 Map
最寄り駅:成城学園前 (小田急線)
両日 3時開演( 開場 2時30分)
御予約 3000円
当日 3500円
お問い合せ/お申し込み
*以下のフォームからお申し込み下さい。
アドレスの登録をさせていただき、次回以降のご案内を差し上げます。
うきふね
鐘の音の絶ゆるひびきに音をそへて
わが世尽きぬと君に伝へよ
夜があけると
川の方をみて
屠所に引かれる羊よりも
死がそこにある気がするのどす。
(浮舟より)
浮舟その三 あらすじ
浮舟は薫大将と匂宮 二人の愛の板挟みで苦しみ、死を思う。一方薫は、両者の使者が浮舟の元で鉢合わせしたことから、ついに匂宮が人目を忍んで浮舟のもとに通っていることを知り衝撃を受ける。浮舟が物思いに耽っていた姿にも合点がいき、この裏切りを疎ましく思う。
薫からの文に戦いた浮舟は、右近と侍従からも、薫か匂宮かの選択を迫られ、更にこのような愛憎のもつれの顛末として不吉な例を聞くと、我が身ひとつ死ぬ覚悟をして匂宮からの文を処分するのだった。
薫は浮舟を京に迎え取るべく宇治の警備を強化、匂宮は浮舟からの返事がないことに苛立ち宇治にやって来、厳戒に阻まれる。退っ引きならない事態に追い込まれた浮舟は死を決意する。不吉な夢を見た母からの文に決別の歌を遺し、気遣う乳母の言葉を聞きながらその時を待つのだった。
宇治十帖の幕開きと共に、会場が「アトリエ第Q芸術」に変わりました。
キッド・アイラック・アート・ホール閉館に伴い、チーフディレクターであった早川誠司さんが、日本画家高山辰雄氏のかつてのアトリエを、総ての芸術活動の発信地として蘇生させました。
源氏物語のリトグラフでも知られる高山辰雄氏、御息女で作家の高山由紀子氏は「源氏物語 千年の謎」の著者、源氏の御縁に導かれたかのようです。
成城学園前からすぐという立地、芸術の香りたつ「アトリエ第Q芸術」から始まる宇治十帖の物語、終演後にはご要望の多かった皆様との茶話会で楽しく過ごせる空間となります。
皆様のお越しをお待ち申しあげます。
これまでの物語をお聞きでない方もご安心下さい。
30分の解説でこれまでのお話や背景をお聞き頂いた上で語ります。
コロナ禍により10月17,18日に延期となりました。
どうぞよろしくお願い致します。きっと再開致しますので待っていてくださいね。
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八月 二十九日(土)徳島語り会 「若紫」