京都 5月22日(檀王法林寺)
亀岡 5月26日(舞舟)
オンライン講座 6月19日
屛風の寺/だんのうさん 檀王法林寺 本堂にて
源氏物語絵図屛風とともに
若菜下巻は長い物語、四回に分けて語るその第一段です。
語りの前に丁寧な解説がありますので、初めての方でも安心してお聴き戴けます。
恋ひわぶる
人のかたみと手ならせば
汝よ何とて
鳴く音なるらむ
けったいな、にわかに猫が時をえることや。
こんなもんは 見もおしやさへなんだのに・・・・・・
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第三十五帖 「若菜 下 其の一」あらすじ
柏木衞門督の女三宮への思いは深刻で、春宮を介し手に入れた女三宮の唐猫を懐に抱いて心を慰めていた。式部卿宮は孫娘の真木柱の結婚相手として衞門督を考えていたが断念、螢兵部卿宮と再婚させたものの、二人の仲はうまくいかなかった。
四年の歳月が流れ、冷泉帝は譲位、朱雀帝の皇子が即位し今上帝となり、明石の女御の産んだ一宮が春宮となった。鬚黒大将が右大臣に、夕霧は大納言に昇格した。一方、紫上は出家を願うが源氏はそれを許さない。
十月、願解きの意をこめた源氏の住吉参詣は盛儀を極め、管弦に一夜を明かした。同行した明石の尼君は感無量の思いであった。
源氏は、この世の名残に今一度女三宮の琴(きん)を聞きたいという朱雀院の意向から、院の五十の賀を催し女楽を披露しようと計画、手ずから女三宮に琴の奏法を伝授する。紫上や明石女御はそれを羨むのだった。
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屛風の寺 檀王法林寺
今回の会場は 屛風の寺だんのうさん と親しまれる檀王法林寺様の本堂です。
江戸初期の浄土宗の学僧袋中が琉球より帰国し創建したお寺様で、主夜神のお使いの黒猫が、日本最古の招き猫伝説となってこのお寺に残っています。
源氏物語宇治十帖に登場する横川僧都のモデル 恵心僧都 作と言われる、阿弥陀如来立像がご本尊として祀られる本堂での語り会です。特別展示として、宝ものとして伝わる「源氏物語絵図屛風」、平安時代の仏様 阿弥陀如来座像(本堂西側)はじめ貴重な仏様を拝観させて戴けます。
コロナウイルス感染防止対策といたしまして、広い会場にお席の間隔をあけ、お客様にも恐縮ですがマスク着用をお願い致します。マスクで対応出来ない万が一の時のためにハンドタオルもご持参下さい。受付には消毒薬、除菌シート、スタッフのマスク着用、換気など、できる限りの対策を取ります。語り手の正面にはアクリル板のスクリーンを設置致します。
また今回は御予約の皆様の御名前と御電話番号をお伺い致します。万が一の場合提出が必要なときに備えてのもので、紫苑語り会が厳重に管理致します。ご理解とご了承を頂きたく存じます。
当日受付にてお席料を頂戴致します。御予約は以下のフォームからどうぞ
今暫く様子を見ておりますが、近く再開を志しております。
今暫くお待ち下さいませ
亀岡【舞舟】 『雨夜品定』 5月26日(木) 2022年
雨夜の品定 あらすじ
五月雨の降りやまない物忌みの夜、十七歳の源氏の居室に頭中将、左馬頭、藤式部丞が集います。いずれも女性体験が豊富で、源氏はそれぞれの体験談に耳を傾けると
普段接している上流の女君にない魅力が、中の品(中流)の女にはあるとか・・・・。
妻を選ぶならその容姿よりも、貞淑で、嫉妬をしない女をといい、伴侶には遠い女の例を具体的に挙げてゆきます。指食い女(嫉妬の女)、木枯しの女(浮気な女)、常夏の女(内気な女)、蒜(ひる)食い女(賢こすぎる女)・・・・・
源氏は藤壺への思いを胸に秘めながらも、中の品の女に興味を抱きます。
頭中将の打ち明けた常夏の女は後に夕顔の君として登場します。
源氏はここから外の世界に目を向け、様々な女君に出逢っていきます。
これから源氏物語に登場する女君たちを予感させる、女房語りというよりも台詞劇のような段です。
後半の空蝉の登場する「帚木の女」の段は、第三回目に「空蝉」の巻とともにお送りします。
5月26日(木)
午後2時開演(開場1:30)
ご予約制3000円です
お申し込みはこちらです
0771-24-2168 (舞舟)
30名でゆったりまいります。
どうぞご参加下さい。
終了は4時です。
ゲストハウス舞舟 アクセス
*京都駅から園部行きで20分
馬堀駅下車徒歩1分
*トロッコ亀岡駅から徒歩5分
お申し込みは以下からどうぞ
オンライン講座 『露座時と紫式部』 6月19日(日) 2022年
京都学への誘い~「廬山寺と紫式部」と題して、京都を深く識る、日本文化塾のオンライン講座です。
舞台は紫式部邸宅址として紫式部顕彰会もおかれ、皇室のお寺として名高い廬山寺さん。
南画の大家であられるご住職様がデザインされた白い玉石も眩しいお庭には、開花をいまかと待つ桔梗が緑鮮やかに生長しており、源氏の庭と名付けられています。ご住職様のお話、そして山下の源氏物語への思いと、このほど定家の注釈書で失われていた一片が発見され話題となった『胡蝶』の巻の一節をお聞き戴きます。